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2009年2月 8日 (日)

冷えに鍼灸

まだまだ寒い日が続いていますね  今日は、冷えに対する鍼灸治療の効果について

冷えを感じる場所はどこでしょうか? たいてい、手先や足先ではないでしょうか  たしかに、手先、足先などの末端の冷えがある方は、身体が冷えている方が多いですね

ですが、手足、足先はあまり冷えない(むしろ火照る)けど、お腹や腰が冷えている方もいます  その方は消化器官や骨盤内の臓器などの内臓が冷えているので、これも立派な冷え症です    東洋医学の世界では「陰虚内熱」といいまして、「陰」は身体の内側(つまり内臓)「虚」とは生体エネルギーの不足を意味します    内臓のエネルギーが不足することで、身体の内側に熱を留めておくことができなくなり、その熱が末端に逃げている状態といえます    冷たい飲食が好きで、赤ら顔の汗っかきの男性に多いタイプです

あとは、逆上せて首から上は熱いけど、下半身や手足が冷える方  たいてい下腹部も冷えています    東洋医学では「上実下虚」といいます    「上」は上半身、「下」は下半身、「実」は、病的なエネルギーが充満している状態(この場合は、熱)を意味します   下半身のエネルギーが不足することで、身体の中の熱のバランスが崩れて上半身に熱が偏った状態です    このタイプは、何気に自分が冷えていることに気づいていない方もいまして、女性に多いです    更年期になるとよく現れるホットフラッシュもこの症状といえます

上記二つのタイプは、鍼灸治療で身体全体のバランスをとっていくと冷えが改善していく傾向にあります   「陰虚内熱」では末端から体幹部に、「上実下虚」では上半身から下半身に、生体エネルギーを集めるようにするのです

一番、厄介なのが全身が冷えている方    このタイプは、身体全体の生体エネルギーが不足しています   そもそも冷えを改善するエネルギーがないので、バランスをとる前にエネルギーを補充しなければなりません   このタイプは必ずしもお年寄りだけではありません  年齢は若い方でも見られます   とても仕事で疲れてしまった時や、消化吸収の力が弱い方などに多いですね   鍼灸治療でも、体幹部にじっくりお灸をすえてエネルギーを補充していくようにするといい方向に進みます    鍼灸治療で身体がラクになると消化吸収の力がついてくるようで、消化薬や便秘薬が必要でなくなった方もいます

もちろん、質のよい食事をして、適度な運動をすることは大切です   血液には食事の内容がダイレクトに反映されますし、体温の40%が筋肉で作られるからです

鍼灸治療で、身体の外(筋肉レベルの歪み)のみならず身体の中(内臓)まで整えて、身体がラクになれば、運動も食事も楽しめるようになるでしょう

理想としては、定期的に鍼灸治療を受けていただいて、レベルの高い状態の身体を維持していただけるといいですね♪

kuma  

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