昨年の12月のことになりますが、小児科医である真弓定夫先生の講演会に参加しました
真弓先生は、ほとんど薬は使わずに日常生活の見直しを指導されています 自然に即した生活をすることで、自然治癒力を高め病気になりにくい身体になることを目指されている点で、東洋医学的な発想をされる方です
今回の講演のテーマは「新型インフルエンザと低体温」でしたが、講演の内容はそれに限らず、育児の話を軸にして、広く自然治癒力を高めるための生活の智恵を伝えていただけました
特に印象に残ったことを箇条書きにしますと。。。
○「 健康の80%は、心の部分にある 」 心の持ち様で、その時の症状が良くも悪くもなるとのことでしょう 小児の場合、お母さんの心の持ち様が その子供に伝わるので、お母さんの心の持ち様が大切とのお話もありました
○「 育児は(その子供が)生まれる20年前から始まる 」 つまり、受胎してからでは遅すぎであり、母親が子供の頃から しっかりとした体作りをしてこなければ、よい子供は産めないし育てられないとの意味です 仮に、今、育児中の場合でも、その子供の子供(つまり、孫)のために、今からでも適切な育児に変えていく必要があるとのお話でした
○「 昭和20年以前に生まれた方に、昭和20年以前の生活スタイルを聴いておくこと 」 昭和20年、つまり終戦の年の前後で日本人の生活様式が様変わりしてしまい、戦後、古きよき日本の伝統が駆逐されてきたことに、先生は警鐘を鳴らしておられました
○「 病気の大きな原因に 『空気の加工』 がある 日本の気候では通気性が大切 」 湿度が高く、欧米に比べて緯度の低い日本(北海道を除く)では、家屋では密閉性より通気性が大切であること 過度な空調により、足元が冷え頭部は温まり、「頭寒足熱」が保てなくなっているとのこと 先生は訴えられていました
○「 暖房ではなく、暖身をすべき 室内の温度は、大人の場合±10℃、子供の場合±5℃ の範囲にすべき 」 室内と室外の温度差が大きいと、身体が弱くなる とのお話でした
とても、その講演に感銘を受けたので、先生の著作「自然流生活のすすめ」を買い求め、一言お言葉を頂きました
「 師在自然 」 師は自然に在る 自然に沿って生きていけば、間違いはない
以前より私の考えていることを端的に述べていただき、感謝あるのみです
これからも、自然に沿った生き方を患者さんに広めていけたらと思います
kuma