自然療法・食養生

2013年9月17日 (火)

自然の甘味を楽しむ

患者さんのAさんから、また自家製ブドウを頂きました。

しかも、今回も立派なブドウを3房も!Rimg9126

娘がブドウが好きとの話を先日のブログで見て気を遣っていただいたようで、恐縮です o(_ _)o

ふだん 娘には、甘いお菓子類を与えていないので、果物やカボチャの甘さが 娘の「甘味」となっております。 

甘いお菓子類の甘味は、白砂糖なので、血糖値の乱高下を招き、精神的に不安定な子供(いわゆるキレやすい子供)になりやすいと云われています。  その他、ショートニングなど身体に害を与える添加物も多いので、限りなく お菓子類は娘に与えないようにしているのです。

成長期の子供が甘味を求めるのは、身体も活発に動かすし、発達する脳がエネルギーを絶えず求めている( ← 脳は、ブドウ糖でしか働きません)のかもしれません。 

絶えず、活発に動き回り、絵本を読み聞かせると ジ~っと集中して聴いている娘を見ていると、そう感じるのです。

甘いお菓子をあげていないのだから、果物くらいは多少多くなってもいいかなと考えて質のよい果物は与えている次第です。

Aさんのブドウは、とても美味しいので、家族3人で競争して食べております♪ 早く食べないと、娘にみんな食べられてしまうのです!!

そんなAさんのブドウも、今年は終わりとのこと。 季節は秋に向かっているのですね。

食いしん坊の娘は、秋には秋の自然の甘味を楽しむことでしょう♪

kuma

2013年9月13日 (金)

酸味も楽しむ

患者さんのHさんから、「二十世紀梨」を頂きました。Rimg9124

最近、「幸水」や「豊水」は店頭で見かけるものの、「二十世紀」は見かけなくなっていたので、なんだか懐かしいです。 私が子供の頃は、梨といえば二十世紀梨をよく食べていたものです。

二十世紀梨は、甘みと酸味のバランスが良いすっきりした味わいが特徴

なので、幸水を食べなれていると、けっこう酸っぱく感じます。

ですが、この酸味が 個人的には嬉しいところ♪

最近は、果物はもちろんのこと、トマトにしろニンジンにしろ、とにかく糖度ばかりが強調されているようで、なんでもかんでも甘くなっているのに違和感を感じます。

酸味を敬遠して、果物が売れないとの話も聞いたことがあります。 今はお菓子の甘さの方が受けるとのことです。

東洋医学の理論の一つに五行論がありまして、味についても「五味」という分類があります。

酸・苦・甘・辛・塩からい の五つです。 いずれも過多でも過少でもバランスを崩していくと、いずれ体調を崩すことになっていくとされています。

甘味は、臓器でいうと今で云う膵臓に関係が強いとされています。 これは、血糖値が上がると膵臓からインシュリンが分泌されることからして、西洋医学からみても妥当です。 

甘味を摂取し過ぎることで、血糖値が急上昇し、膵臓からインシュリンが大量に分泌されて、結果 膵臓が疲弊していく。。。最近の甘味を強調する傾向が、糖尿病の増加と関係があるのではないでしょうか。 

果物でも、バランスよく酸味も楽しめる舌をもちたいものですね (o^-^o)

kuma

2012年7月10日 (火)

ビワ葉を煎じて水毒対策♪

梅雨の中、蒸し暑い日が続いてますね。

このような湿度の高い日々が続くと、湿度のために身体に不調をきたしかねません。  東洋医学では、それを水毒(もしくは湿邪)といいます。

水毒が溜りすぎると、身体がだるくなることが多くなります。

また、胃腸に不調をきたすことが多く、日本人は体質的に胃腸の弱い方が多いので、今の時期、体調を崩す方は多いです。

この水毒に対して、ビワ葉に効果があることをご存知でしょうか?

中国の明の時代に書かれた「本草綱目」という書籍によると、ビワ葉には胃腸の毒を流す効能があるとあります。

Photoまた、枇杷葉湯(びわようとう)という飲み薬が、江戸時代に京都や江戸で流行りました。  飲み薬といっても、ビワ葉に甘草や桂枝(けいし)などの生薬をブレンドした民間薬。  夏負けや日射病、軽い食あたりを予防する効能があったようです。

ビワを煎じると赤茶色の煎じ汁ができますが、東城百合子先生の「自然療法」によると、「ビワ葉を煎じて飲むとぜんそく、胃腸によく、内臓その他の痛みによい」 とあります。

このように、胃腸によいとされるビワの葉

末廣堂で治療後にお出しするお茶や我が家のお茶にも、よく登場します。  ビワ葉だけを煎じることもありますが、よくするのは、三年番茶とビワ葉をブレンドしたお茶です。

ビワ葉だけだとハーブティーのようになり抵抗のある方おられるでしょうが、番茶がベースとなると、より飲みやすくなると思います。  熱を加えるとビワ葉からは配糖体が生まれるので、お茶に ほのかな甘みが生まれます。 けっこう好評です♪

当院の鍼灸治療では、温灸と組み合わせて治療にも取り入れておりまして、お世話になりっぱなしです。 ビワの葉温灸については、こちら↓

http://homepage3.nifty.com/harikyu-suehirodou/biwa.html

感謝をしつつ、これからも恩恵を受けさせてもらいたいと思います。

kuma

2010年5月16日 (日)

キレート米でヌカ漬けライフ

五月となって、だいぶ暖かくなってきましたね

ヌカ漬けが美味しい季節になってきました  今は、カブのヌカ漬けを楽しんでます

Rimg1138 ヌカ漬けにすることで カブのほのかな甘さが引き立って、ご飯がすすみます♪

しかも、我が家のヌカ漬けは最近パワーアップしております  

ヌカ床にキレート米の米ヌカを加えているのです  キレート米については、以前のブログ記事「キレート米でインフルエンザ対策」をご覧ください  

キレート米のヌカをヌカ床に加えるようになってから、ヌカ漬けがとてもフルーティな味わいになってきたように感じます  やはり、ヌカ床の乳酸菌も質のよいヌカをエサにすると元気になるのでしょうね

もちろん、キレート米は、玄米のままで頂いても一味違います

キレート米は、末廣堂の近くにある自然食品店「むさしの」さんで手に入ります 興味のある方は、ぜひ一度お試しあれ!

kuma  

2010年4月 1日 (木)

先人の智恵に感謝

先日は、頂いたナズナでパスタを作りました

で、ふとナズナにも薬効があるのでは? と思い調べてみたところ、やはり大きな薬効がありました

東城百合子先生の「薬草の自然療法」によると、ナズナは、古くから中国で止血剤として、また肝臓に効くものとして大切にされてきたとのこと

止血作用といえば、鍼灸治療で使うお灸のモグサの材料となるヨモギにも止血作用があります 

昔の人々は、 ケガをしたときに 道端に生えているヨモギやナズナを貼り付けてみて血が止まるという経験を重ねてきて、止血の薬効あることに気づいたのでしょうね

先人の経験に基づく智恵に感謝して、これからも活かしていきたいものです

kuma

2010年3月17日 (水)

よもぎ茶ゼリー

末廣堂では、鍼灸治療後に患者さんに お茶をお出しします

鍼灸治療後は、喉が渇くことが多く、また一息ついてリラックスしていただくためです

そのお茶は、無農薬の三年番茶をベースにして、ビワ、スギナ、クワ、黒豆、ヨモギなどのうちから、季節に合わせて また その日の気分で(笑)、一つを選びブレンドしたものです

Photo_4 最近は主に 今の季節に合った素材であるヨモギをブレンドしております  

血液浄化が強いヨモギは、排毒の季節である春にうってつけです  見方を変えれば、排毒の季節に育つヨモギだからこそ、ヨモギには血液浄化の力があるのでしょう

昨日、そのヨモギのお茶が業務後にも残ったのでヨモギ茶をベースにゼリーを作ってみました

ヨモギ茶をベースに、粉寒天・メイプルシロップ・塩を混ぜて加熱し、冷蔵庫でしっかり固めて出来上がり♪

ほのかな甘味にヨモギのほろ苦さがよく合います  ペロッといただいてしまいました

白砂糖も余計な添加物も使っていない身体にやさしい素材なので、こどものオヤツにもよさそうです

よもぎ茶に限らず、薬草茶をベースにしたゼリー  オススメです♪

kuma

2010年2月20日 (土)

にごり蜜

山で出会い友人になったO君から、「 にごり蜜 」 という変わったハチミツを頂きました

Rimg0815 現在一般的に販売されているのは、セイヨウ・ミツバチが集めたものですが、この「にごり蜜」は、ニホン・ミツバチが集めたもの

さらに、この「にごり蜜」  生産方法も古式のままで、巣ごと自然木の洞等よりかき出し、中にあるハチミツ・ローヤルゼリー・花粉・蜂の子・蜜蝋もろとも、搾蜜したり湯煎したりして粗目のアミを通しただけで容器に納めてあります

そのため、現在一般化した遠心分離方式とは全く違う複雑なコクのある味を楽しめます♪

栄養的にも優れていて、各種アミノ酸・タンパク質・ビタミン・酵素・ミネラルに恵まれており、古来より滋養食・民間薬として重宝されてきたようです

そのためか、疲れた時や寒い時に、ちょっと舐めるだけでエネルギーを感じます♪

鍼灸治療に加えて、このような自然の恵みを積極的に摂っていければ、より自然治癒力がUPしてくることでしょう

滋養に 「 にごり蜜 」  オススメです

kuma

2010年1月24日 (日)

真弓定夫先生講演会

昨年の12月のことになりますが、小児科医である真弓定夫先生の講演会に参加しました

Rimg0869 真弓先生は、ほとんど薬は使わずに日常生活の見直しを指導されています  自然に即した生活をすることで、自然治癒力を高め病気になりにくい身体になることを目指されている点で、東洋医学的な発想をされる方です

今回の講演のテーマは「新型インフルエンザと低体温」でしたが、講演の内容はそれに限らず、育児の話を軸にして、広く自然治癒力を高めるための生活の智恵を伝えていただけました

特に印象に残ったことを箇条書きにしますと。。。

○「 健康の80%は、心の部分にある 」  心の持ち様で、その時の症状が良くも悪くもなるとのことでしょう  小児の場合、お母さんの心の持ち様が その子供に伝わるので、お母さんの心の持ち様が大切とのお話もありました

○「 育児は(その子供が)生まれる20年前から始まる 」  つまり、受胎してからでは遅すぎであり、母親が子供の頃から しっかりとした体作りをしてこなければ、よい子供は産めないし育てられないとの意味です  仮に、今、育児中の場合でも、その子供の子供(つまり、孫)のために、今からでも適切な育児に変えていく必要があるとのお話でしたRimg0871

○「 昭和20年以前に生まれた方に、昭和20年以前の生活スタイルを聴いておくこと 」  昭和20年、つまり終戦の年の前後で日本人の生活様式が様変わりしてしまい、戦後、古きよき日本の伝統が駆逐されてきたことに、先生は警鐘を鳴らしておられました  

○「 病気の大きな原因に 『空気の加工』 がある 日本の気候では通気性が大切 」  湿度が高く、欧米に比べて緯度の低い日本(北海道を除く)では、家屋では密閉性より通気性が大切であること  過度な空調により、足元が冷え頭部は温まり、「頭寒足熱」が保てなくなっているとのこと  先生は訴えられていました

○「 暖房ではなく、暖身をすべき  室内の温度は、大人の場合±10℃、子供の場合±5℃ の範囲にすべき 」  室内と室外の温度差が大きいと、身体が弱くなる とのお話でした

とても、その講演に感銘を受けたので、先生の著作「自然流生活のすすめ」を買い求め、一言お言葉を頂きました  

「 師在自然 」  師は自然に在る  自然に沿って生きていけば、間違いはない

以前より私の考えていることを端的に述べていただき、感謝あるのみです

これからも、自然に沿った生き方を患者さんに広めていけたらと思います

kuma

2010年1月19日 (火)

スギナ粉

末廣堂では、自家採取したスギナを干して、自家製のスギナ茶を出しております

Srimg0221 スギナは、珪酸という成分が多く含まれていて 利尿作用に優れており、泌尿器系疾患、循環器疾患、結石、リウマチ、神経痛などに著効があるそうです

また、糖尿病やガンにも効く優れもの  ビワと同様に その繁殖力の強さがエネルギーの強さを物語っております

この干しスギナ  煎じて お茶にするのもいいのですが、粉末にして利用する方が そのエネルギーを丸々いただけるのではないかと思いますRimg0866   

最近では、ご飯へのふりかけとして多用しておりまして、味はあまり感じませんが、香ばしい匂いが気に入っております  このスギナのふりかけ  東城百合子先生の著作「自然療法」にも紹介されております

ミルを利用すれば、ほんの10秒で出来上がり♪  干しスギナのままよりも かさばらないので保存にも便利です

スギナ粉のふりかけご飯で スギナのエネルギーを丸々いただく  オススメです♪

kuma

2009年11月17日 (火)

初収穫♪

今年も11月になり、ビワ葉狩りの季節となりました

先日は 今年初めてのビワ葉狩り♪

Rimg7930 今年も夏の太陽のエネルギーをたっぷり吸収した 黒々とした立派な葉をたくさん狩ることができました  時計と比べてみると、とても大きな葉であることが分かると思います

狩った葉は早速、治療用のビワエキスと飲用のビワ葉酒に仕込みました

黒々としてビワのエキスをたっぷり含んでいるので、ともに漬けてから3日もするとかなり色がでてきています

これなら3ヶ月もすれば、完成ですね

これで、今年もビワのお世話になれます

次は、近いうちにビワ葉茶用の葉を狩りにいきたいと思います

kuma