この数日の事の重大さに不安定になりやすいですが、まずは自分を落ち着かせていきましょう。
福島の臨床心理士の友人よりメールをいただきました。
私自身、とてもありがたい内容でしたので、皆さんと共有いたしたく掲載いたします。
kaori
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気にかけてくださること、祈って下さっていること、できることを考え、動いてくださること、本当に皆さまのコミュニティのつながりから暖かいパワーを頂いております。
私自身も、無事の確認がとれない友人の心配や、もっと被災の大きかった地域の方々へ、今の状況だからできることを考え、模索しています。
ただ、まずは、セルフケアをして頂くことをお願い申しあげます。
他の人をサポートしたいと思う時、事が重大であればある程、自分自身が地にしっかりと足をつけ、落ち着いた状態でいることが必要だと痛感しております。
されている方もいらっしゃると思うのですが、参考までに、以下の内容をご覧いただければ幸いです。
災害時のメンタルケアについて知り合いの臨床心理士から役立つ情報を頂いたので、共有したいと思います。どうかご無事でいてください。
以下、ほぼ全文を流しております。
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【災害時のメンタルケア】
◆1.今こそ自分自身のメンタルケアを。
今はまだ地震直後であり、だれでもアドレナリンが噴出している時です。
こういう時は何かをしたくてたまらなくなりますが、まずはその自分自身の感覚に意識を向けてみましょう。
細々意識してみることをトラッキングといいます。自分自身に対するサポートを最初にしてください。
私たちが落ち着いているか、不安な状態であるかによって周りの人に与える影響が違ってきます。
◆2. テレビの視聴には気をつけてください。
*特にお子様、感受性の強い老若男女の方々。
身体がだるくなったり、ボーッとしたり、涙が出てきたり、妙な罪悪感が湧いてきたり、不安状態にある自分に気づいたら、即刻テレビを消すか、必要なニュース速報のみが流れてくる全く違う番組にしてください。
テレビで繰り返し繰り返し流される悲惨な映像は、非常に強い吸引力を持ちます(とかく最近のメディアは人々の不安をあおるのが特徴です)。
人によっては催眠にかけられたようにテレビの前から動けなくなる人もいるでしょう。
こうした映像に何度も何度も自分をさらすことは、何の役にも立ちません。
***私たちが生きていく為に必要な情報が得られれば、それだけでいいのです!*
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トラウマの渦の引っ張り込む力はとてもとても強力です。
サンフランシスコ大地震の時は、繰り返されるメディア報道が人々にもたらすネガティブなインパクトは甚大だったといいます。
◆3. 今一番に必要なのは、身の安全を確保することです。
避難場所、食べ物、人々が安全かどうかをチェックすることが優先です。
◆4. そして非常時に最も大切なのは、人とのコミュニケーションです。
人を求めるのは、とてもとても自然なことです。
その時の自分の思いを言葉にして、所属するコミュニティでシェアしたり、身近な人に伝えてみてください。
もちろん、手段はメールでも構いません。 「メールに書きながら落ち着いてきました。大丈夫です」とおっしゃる方、多いです。
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特にメディアが繰り返し繰り返し流す悲惨な映像によって距離が保てなくなり、自分が生きていることに罪悪感を感じてしまったり、全く逆に現実感を失って自分がここにいる感覚がボンヤリしてしまったり・・・という声が次々届いているということです。
自分を見失うことなく、冷静な判断ができますように。
命が守られますように。